最悪でも幸せでいようね

最悪でもしあわせでいようね、って言ってくれた。それは確かに、私を救ってくれた。
9月19日は大森靖子さんの30歳の誕生日であり、生誕祭OVER 30 OVER THE PARTYというライブに行ってきた。
今までの人生で大きく分けると2度、大森靖子さんの曲に救われている。1度目は2015年の夏だった。私は浪人生という体裁をとりつつただ目先のお金を稼ぐだけの生活をしていた。周りの友達はみんな大学に行き勉強をしてサークルにはいって友達を作り恋愛をし人間関係をたのしみ人生でたぶん一番キラキラしてる生活を送っているのがツイッターやLINEで嫌でも目に入ってしまい、私の心の中はもうわけわからなくなっていた。そんなときに新曲として出た曲がマジックミラーだった。ちょうど今から3年まえの夏、2015からすると1年前にきゅるきゅるでメジャーデビューをしてだんだんと有名になっていった大森靖子さんが「私の有名は 君の孤独のためだけに光るよ」と歌っている。これに何度救われたことか!あの大森靖子さんがここまで言ってくれるんだから、曲を通してここまで寄り添ってくれているんだから、せっかくならもう少し生きてぼろぼろのでもなんとかLIFE掻き集めて形にしよう、最悪って感情とか不幸とかに胡坐かいてないで自分から幸せの方向いて生きてみよう鏡をつくってみようと思えた。自分に向き合って状況を整理して進むための力をくれた。ほかにもこれ私のこと歌ってる気持ちEってフレーズが沢山あってそのぶんだけ勝手に重ね合わせていた。汚されるための青春じゃねーぞって理不尽なことに対して中指立てまくっていた。
そして2度目は生誕祭OVER 30 OVER THE PARTYでのことだ。私の場合、気持ちが沈むとこまで沈んでいると、好きなものも好きと言い続ける体力がなくなってしまうので、ライブに行くかどうか、というかいけるかどうか微妙なところであった。自分が許せる身分になるまでライブにいっちゃダメな気もしていた。そんな具合にまた、自己評価的なものが最低ランクまで落ちちゃっていた。セトリを完全に覚えてないのであれだけど オリオン座 の合唱で完全に号泣してしまったのだ。なんだろう、これに関してはまだ言語化できない。最後の「最悪でも幸せでいようね」がどうしてもキテしまってそれからの曲はずっと泣いていた。起こった出来事のありのままをとらえてそれに対して芽生えた感情をありのままに表現する、というか自意識の外に外れるというか、なんにも制限なく心のうちにあるものをフィルターを介さず出す、ということが久しぶりにできたのかもしれない。とにかく久しぶりに心がすっきりとしている。
おもったことを言葉にするのって難しい。でもこれだけは言える、大森靖子さんお誕生日おめでとうございます。本当に産まれてきてくれて、歌を歌ってくれてありがとうございます。